Vault をリモートで使用するためのリソース

Autodesk Support

2024年7月16日


対象となる製品とバージョン


VPN またはクラウド経由でリモートの場所から Vault を使用して接続する方法を教えてください。

オートデスクは、困難が生じた場合にお客様をサポートする取り組みを続けています。初めて自宅で作業される方は、Autodesk Vault のデータにリモートでアクセスして、他のユーザとコラボレーションする方法が分からないかもしれません。ここでは、役立つヒントとリソースを紹介します。

ほとんどの Vault サーバは、ネットワーク管理者によって設定されたローカル エリア ネットワーク(LAN)上にインストールされます。Vault クライアントが同じ LAN 上で動作している Vault サーバにアクセスする際には、複雑な設定を気にする必要はありません。しかし、セキュリティ上の理由から、LAN には、インターネットを経由した悪意のある攻撃から守るファイアウォールなどのセキュリティ装置が設定されています。

LAN の外側からアクセスできるようにすることも選択肢の 1 つです。これは、Vault のマニュアルや製品サポートの範囲を超えてしまいます。これらの変更を行う場合は、事前にネットワーク セキュリティ管理者に相談することをお勧めします。Vault サーバをインターネットからアクセスできるようにする場合、セキュリティが最優先事項になります。

Vault サーバにリモートでアクセスするには、次の各オプションを考慮してください。

会社が VPN を利用している場合:

ほとんどの企業は、安全で信頼性の高い方法でコンピュータ ネットワーク上で情報を共有しています。一般的には、仮想プライベート ネットワーク(VPN)を使用します。VPN を使用すると、従業員はリモートで会社のコンピュータ ネットワークに接続し、会社のファイアウォールの内側で作業できます。自宅から会社のコンピュータを操作する場合、VPN 上で作業することになります。Windows にログインし、会社の VPN に接続すると、会社にいるときと同じように Vault を実行できます。データがインターネット上を移動するため、ファイルのチェックインとチェックアウトの動作が多少遅くなります。

VPN がない場合:

VPN 上で Vault を操作できない場合は、設計データを保存して他のユーザとコラボレーションするための他のオプションを使用します。

Vault Gateway: Vault Professional 2022 以降では、Autodesk Accountを 使用して Vault Gateway から Vault Server を外部に公開できます。詳細は以下を参照してください。

クラウドの仮想化: Microsoft Azure や Amazon Web サービスなどのクラウドベースのサービスに Vault をインストールします。Autodesk University のクラスを参照してください。

Vault クライアントや Vault サーバからファイルをアップロードおよびダウンロードする速度が十分でない場合は、ファイルの圧縮を有効にします。ファイルを転送前に圧縮してサイズを小さくします。これを行うには、Vault でファイル圧縮をオンにします。使用する各 CAD アプリケーションでも、ファイル圧縮をオンにする必要があります。ファイルを解凍すると、クライアント側とサーバ側の両方で、より多くのコンピュータ リソースを消費する可能性があります。この方法を最初にテストして速度が向上するかを確認することをお勧めします。

デスクトップの仮想化: Citrix や TeamViewer のような技術を使用してデスクトップにリモートでアクセスすると、VPN を使わずにデバイスをオフィス内でローカルで使用しているかのように操作できます。リモート デスクトップと Vault サーバ間の接続および速度は変わらないため、検索、チェックイン、チェックアウトなどの操作の速度も変わりません。

 

Vault Workgroup ユーザ向けのオプション: 個人や小規模チームに最適な CAD 対応のクラウド ストレージである Autodesk Drive に Vault を接続するように設定できます。Drive を使用すると、設計を編集したり、参照を自動的に管理できます。また、60 種類以上のオートデスクおよびサードパーティのファイルを表示できます。一般的なクラウド ストレージとは異なり、Drive では、CAD、CAM、BIM プロジェクトの共有メンバーは、モデルや図面をブラウザで表示できます。プラグインやダウンロードは必要ありません。

 

Vault Professional ユーザ向けのオプション: Autodesk Fusion Team に接続するように Vault を設定できます。Fusion チームでは、プロジェクトに関連付けられた外部共有メンバーを 1 つの安全なワークスペースに統合できます。アクセス権限のコントロール、バージョン管理、トレーサビリティを維持しながら、ネイティブ ファイルおよび設計の更新を双方向で共有できます。また、Vault Professional の Project Sync 機能を使用すると、Vault と Fusion Team ハブ クラウド ドライブ間でファイルとフォルダを同期できます。

 

共同作業

オフィスにいるときと同じように、同僚に「この設計を見にきて」と頼みたいときはどうすればよいでしょうか。共有ビューを使用すると、これを仮想的に実現できます。共有ビューでは、モデルや設計を視覚的に表示し、他のユーザとオンラインでコラボレーションすることができます。用意した共有ビューのリンクを知らせるだけで、他のユーザは、オートデスク製品をインストールしていない環境でも、モデルや設計の共有ビューを表示したりコメントすることができます。誰かが共有ビューにコメントすると、電子メールが送信されてきます。コメントの表示や返信、共有ビューの管理はオートデスク製品から直接行うことができます。

以下の点には留意が必要です。
上記のすべてのオプションは、ネットワーク管理者およびセキュリティ チームに相談して決めてください。Vault をインターネットから使用できるようにする場合は、次の設定を考慮してください。

関連項目:

Vault の機能の概要

ご使用のバージョンの Vault の機能を確認できます。Vault の機能早見表で概要を確認できます。

オートデスクのサポート

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オートデスク認定販売パートナーによるサポート

認定販売パートナーもお客様をサポートします。オートデスク認定販売パートナーの Web サイトにアクセスして、お客様をサポートするために特別に準備されたリソースを確認することをお勧めします。

Autodesk University のクラス

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製品:

Vault Basic; Vault Workgroup; Vault Professional;


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