Revit Server について

Revit Server は Autodesk Revit のサーバ アプリケーションです。 Revit Server は、Revit プロジェクトのサーバ ベースのワークシェアリングの基盤です。

ワークシェアされているプロジェクトとは、複数のチーム メンバーが同時にアクセスして修正できる Revit 建物モデルのことです。サーバ ベースのワークシェアリングを使用すると、Revit Server の複数のインスタンスを異なるサイトにインストールして特定の役割を実行するように設定し、ワイド エリア ネットワーク(WAN)を通じて最適なプロジェクト コラボレーションをサポートできます。Revit Server のこれらのインスタンスが組み合わされて、Revit Server ネットワークを構成します。

注: モデル設計ワークフローは、ファイルベースでワークシェアされているプロジェクトと、サーバベースでワークシェアされているプロジェクトでは、ほぼ同じです。重要な違いは中央モデルの場所です。詳細は、「チーム プロジェクトの管理」を参照してください。

Revit Server の役割

Revit Server のインスタンスは、Revit Server ネットワーク内の次のいずれかまたはすべての役割を実行するように設定することができます。

Host: この役割を有効にすると、Revit Server インスタンスは、サーバベースのワークシェアリング プロジェクトでの中央モデルを保存することができます。Revit Server ホストは、バージョン 2013 よりも前の Revit Server における中央サーバのようなものと考えてください。通常、ホストの役割は、チームにとって位置的または組織的に中央にある Revit Server インスタンスとして役割を発揮します。ユーザ ドキュメントや、エンド ユーザが Revit Server ネットワークへの接続を管理するダイアログでは、この役割が有効化されている Revit Server インスタンスを集合的に Revit Server と呼びます。

Accelerator: この役割を使用すると、ホストの役割が有効化されている複数の Revit Server インスタンスからのデータを Revit Server インスタンスによって集約できます。同じローカル エリア ネットワーク(LAN)内で Revit Server Accelerator の役割が割り当てられているチーム メンバーが Accelerator を使用して Revit Server ホストに格納されている中央モデルに接続すると、良好なパフォーマンスが得られます。概念的に、Revit Server Accelerator はバージョン 2013 よりも前の Revit Server におけるローカル サーバのようなものです。アクセラレータを介して中央モデルに接続する方法をお勧めしますが、チーム メンバーは Revit Server ホストに直接接続することができます。実際、ローカルの Accelerator が使用できない場合、Revit アプリケーション ワークステーションは自動的にホストに接続され、Accelerator が利用可能な状態になると、Accelerator を介するように自動的に再接続されます。このように Accelerator はチーム メンバーにとって見えない存在であるため、日常業務で Accelerator を意識することはありません。

Admin: この役割を使用すると、Revit Server インスタンスで、Revit Server Administrator の Web ベースの管理ユーティリティを起動できます。

Revit Server の各インスタンスの役割は、RSROLE2017 環境変数(有効なすべての役割がカンマ区切りされているリスト)を編集して変更することができます。たとえば、Host と Admin の役割が有効にされている Revit Server のインスタンスでは、RSROLE2017 が Host,Admin に設定されています。
注: 変数の役割の名前は英語でなくてはなりません。たとえば、Host,Accelerator,Admin です。