EDM スクリプトをカスタマイズするには

Electrode スクリプト言語を使用して、EDM スクリプトを直接カスタマイズまたは作成することができます。これにより、EDM ファイルのカスタマイズのための .con ファイルは不要になります。ただし、既存の .con ファイルを使用するユーザを対象に、従来の .con ファイルの設定内容の、スクリプトへの読込みはサポートされています。

スクリプトの作成と編集に関する説明は、PowerShape のインストール ディレクトリ内の custom_script_format.html ファイルに記載されています。デフォルトディレクトリは、次の通りになります。

C:\Program Files\Autodesk\PowerShapexxxxx\file\electrode\custom_script_format.html

xxxxxPowerShape のバージョン番号、C は PowerShape がインストールされているディスクです。

スクリプト内で使用されている全ての代用ストリングのリストに関しては、次のディレクトリの electrode_substitutions.txt ファイルを参照して下さい。

C:\Program Files\Autodesk\PowerShapexxxxx\file\electrode\electrode_substitutions.txt

また、次のメーカー用のスタンダードスクリプトが装備されています。

メーカー

スクリプト名

AGIE

electrode_script_AGIE.xml

CERTA

electrode_script_certa.xml

Charmilles

electrode_script_Charmilles.xml

EPX

electrode_script_EPX.xml

Exeron

electrode_script_Exeron.xml

Mitsubishi

electrode_script_Mitsubishi_EPX.xml

electrode_script_Mitsubishi_ESPER.xml

ONA

electrode_script_ONA.xml

OPS Ingersoll

electrode_script_OPS_Ingersoll.xml

Sodick

electrode_script_Sodick.xml

Zimmer & Kreim

electrode_script_ZK.xml

AGIE-Charmilles

electrode_script_+GF_+Form_HMI.xml

これらのスクリプトは、次のディレクトリに保存されています。

C:\Program Files\Autodesk\PowerShapexxxxx\file\electrode

必要に応じて、該当する .xml ファイルを削除して、PowerShape の旧バージョンと同様にメーカーのスクリプトを使用するよう設定することもできます。PowerShapeメーカーの .xml ファイルを削除した場合も、設定内容によっては適切な .con ファイルを使用してハードコードスクリプトで編集することができます。

スクリプトを編集

次の例では、メーカーのスタンダードスクリプトの編集方法について説明しています。カスタムスクリプト編集のコンセプトも同様になります。

次の方法で、スクリプトを編集します。

  1. スクリプトを、テキストエディターで開きます。
  2. 適切なスクリプト言語で、スクリプトを変更します。

    この例では、新規変数 EA を定義しています。値は、代用ストリング %[angle_a] で指定しています。

    代用ストリングが 0 に満たない値を返した場合、変数は、現在の値に 360 を足した値に再計算されます。これにより、角度が正の値になるよう設定します。

  3. ファイルを保存して、変更を適用します。

    shareddb ディレクトリにファイルを保存して、PowerShape の新規バージョンがインストールされる際にこれらの変更が使用されるようにします。