ランナーバランス解析

ランナーバランス解析を使用して、ランナー システム セクションの最適体積を決定します。この解析は、成形品を均一に充填し、ランナー体積を最小化して、許容可能な圧力が確実にキャビティに掛かるようにします。

ランナーバランス解析は、次の解析テクノロジでサポートされています。
注: ランナーバランス解析では、ゲート サイズの自動調整は行いません。

動作

ランナー システムは、充填過程の過充填を低減するために、良好なバランスを持つ必要があります。ランナーバランス解析中、成形品を同時に充填し、フィード システムの体積を最小化するために、ランナー システムの寸法を変更します。

バランスの良好なランナー システムにより、材料の使用量をかなり削減できます。ランナーバランス解析を実行する前に、次の点について問題がないか、充填解析結果で確認することが重要です。

ランナーバランス解析は、ランナー システムが設定されたモデルに対して行います。充填+保圧解析後にランナー システムを追加することで、キャビティのバランスを改善できます。目標は、次のようなランナー寸法を達成することです。
  • すべてのフロー パスで圧力降下が同一で、すべてのキャビティを同時に充填できる。
  • せん断発熱を調整して、樹脂の温度を上げることなく、応力レベルを最小化できる。
  • ランナーの体積を最小化して、ランナー システムで最大圧力降下を達成する。
ヒント: 最初に、ランナーバランス拘束を設定しないでランナーバランス解析を実行し、次に、これらの新しい寸法を使用して拘束を設定すると効果的です。この方法によって、過剰な拘束条件の設定を防ぐことができ、プログラムはランナー システム設計で良好な流動バランスを実現できます。