AnyCAD および、他の CAD システムからファイルのインポートの概要

他の CAD システムからファイルをインポートして、Inventor で使用することができます。ファイル タイプに応じて、使用可能なオプションが決定します。

新機能の紹介: 20182018.12018.22019.1

サード パーティのファイルを AnyCAD 参照モデルとしてインポートする(Inventor LT ではサポートされません)

Alias、CATIA、DWG、PTC Wildfire、Solidworks、NX、STEP、SolidEdge、Fusion 360***、Pro-E/Creo の各種ファイルを AnyCAD 参照モデルとしてインポートすることができます。

注: ***AnyCAD for Fusion 360 は、プレビューとして使用できます。このプレビューでは、新機能が完全にリリースされる前に、Inventor 内でのテストのみを目的として新機能を体験することができます。

設計が変更中の場合、設計を参照モデルとしてインポートすると、管理が容易になり、パフォーマンスを高めることができます。[モデルを参照]オプションを選択すると、選択したファイルへのリンクが維持され、モデルの変更を監視して、モデルの変更時に Inventor を更新できます。インポート後に該当する製品のファイルが変更されると、Inventor ファイルに変更が反映され、下流の参照も更新されます。

注: AnyCAD 形式の新しいバージョンがサポートされています。お使いのバージョンの Inventor に対応した最新の更新プログラムをインストールする必要があります。更新プログラムは、Autodesk デスクトップ アプリまたは https://manage.autodesk.com からダウンロードできます。

業界設計者は、Solidworks などの異なる CAD プログラムを使用して、標準キーボード デザインをサーフェス モデルとして作成した、エンジニアリング環境の構想を描きます。SolidWorks ジオメトリは、アセンブリ ファイルへの参照モデルとして Autodesk Inventor に変換(インポート)されます。参照モデルとしてファイルをインポートすると、Solidworks ファイルと Inventor ファイルが直接的に関連付けられます。Autodesk Inventor のモデリング コマンドを使用すると、元の Inventor ジオメトリに追加の設計強化が施されます。つまり、新しいパーツがアセンブリに配置され、インポートしたジオメトリに拘束されます。

一方で業界設計者は、Solidworks のデザインをオーガニックなエルゴノミクス形状に修正し続けています。クイック アクセス ツールバーの[更新]アイコン は、元のインポート ファイルが Inventor に最初にインポートされた後で編集されたことを示します。この時点では、Autodesk Inventor パーツ ファイルは同期された状態ではなくなっています。[更新]アイコンをクリックすると、変更済みのインポート ファイルがロードされ、変更内容が反映されます。

注: ジオメトリを AnyCAD 参照モデルとしてインポートすると、ディスクに追加ファイルは作成されません。
重要: STEP ファイルを参照モデルとしてインポートするのは、STEP ファイルへの更新が最小限しかないと想定される場合にしてください。参照モデルがサポートするその他の CAD ファイル形式とは異なり、STEP ファイルへの更新は新しい変換となります。参照先の STEP ファイルを更新すると、未解決のジオメトリが作成される場合があり、Inventor ファイルに加えられた変更が正しく更新されないことがあります。

STEP に関する注記 ファイルをネイティブ製品から STEP ファイルとしてエクスポートする場合、最適な結果を得るには、同じプロトコル、オプション、ファイル名などを使用します。

パーツにインポートするか、アセンブリ ファイルにインポートするかによって、実行できるモデリング編集の種類が決定します。

パーツ ファイルにインポートする
  • 対応:
    • インポートしたソリッドを含むインポートしたジオメトリを編集し、パラメータ フィーチャを追加することができます。
    • ダイレクト編集。
    • "コピー先" に関連するすべてのワークフロー。
  • 未対応:
    • ソリッド編集は無効になります。
    • 修復環境は無効になります。
アセンブリ ファイルにインポートする
  • 対応:
    • 元の Inventor ジオメトリにパーツを追加したり、変更を加えることができます(たとえば、インポートしたジオメトリに拘束を作成することができます)。
    • インポートしたジオメトリを再配置したり、仕上げの変更を加えることができます。
    • 最上位アセンブリのフィーチャを追加できます。
    • デザイン ビューに関連するワークフロー。
    • 部品表構成の管理。
  • 未対応:
    • インポートしたジオメトリは修正することができません。
    • インポートから除外した項目から、部品表またはパーツ一覧を作成することはできません。
    • インポートしたジオメトリを修正したり、インポートしたコンポーネントの構成を変更することはできません。
    • インポートしたコンポーネントはミラー化できません。

ファイルをインポートすると、インポートしたファイルがパーツかアセンブリかが自動的に検出され、これに基づいてドキュメントが新規作成されます。インポートした項目はプレビューしたり選択することができます。サード パーティのアセンブリ ファイルをパーツとしてインポートするには、最初にパーツ ファイルを作成するか、パーツ ファイルを開いておき、サード パーティのアセンブリ ファイルをパーツ ファイルにインポートする必要があります。

一部のファイル タイプでは、AnyCAD 参照モデルがサポートされていません。設計に応じて最適なワークフローを選択してください。

注: インポートされた AutoCAD DWG ファイルは、AutoCAD で対応する DWG ファイルへの関連付けが自動的に維持されます。元の DWG ファイルが AutoCAD で更新されると、対応する Inventor ファイルも更新され、ジオメトリまたは位置が変更されます。

ダイレクト トランスレータおよびサポートされるファイルのバージョンの一覧については、「トランスレータのサポート」を参照してください。

AnyCAD 変換モデルとしてインポートする

CATIA、Solidworks、Solid Edge、Pro-E/Creo、NX、JT、Alias、Rhino、IGES、Parasolid、STEP、Fusion 360、SAT の各種ファイルを AnyCAD 変換モデルとしてインポートすることができます。

[モデルを変換]オプションを選択すると、元のモデルにリンクしていない Inventor ファイルが新規作成されます。このオプションは、新しい設計用にモデルを再利用したり修正する場合に使用します。

[モデルを変換]の操作では、元のファイルとの関連付けは維持されません。このため、インポート操作の後で元のファイルを変更しても、インポートしたパーツやアセンブリには影響しません。同様に、インポートしたパーツやアセンブリを変更しても、元のファイルには影響しません。

アセンブリをインポートすると、Inventor は元のファイルのアセンブリとサブアセンブリの構造を保持しようとします。

インポート プロセスでは、ソース ファイル内のジオメトリやトポロジの Inventor 表現形式で、基準フィーチャを作成します。Inventor のコマンドを使用して、基準フィーチャを調整したり、新しいフィーチャを Inventor フィーチャ ツリーに追加することができます。基準フィーチャの元の定義を修正することはできません。

パーツおよびアセンブリ ファイルへの選択インポート(CATIA、Solidworks、Pro-E/Creo、NX、Alias、STEP、IGES、Fusion 3D、Rhino のみ)

モデル全体をインポートする必要がない場合は、パーツ ファイルに含めるボディ、またはアセンブリ ファイルに含めるパーツを指定することができます。パフォーマンスを改善する必要があるコンポーネントのみインポートします。

Fusion 360 ファイルをインポートする

注: AnyCAD for Fusion 360 は、プレビューとして使用できます。このプレビューでは、新機能が完全にリリースされる前に、Inventor 内でのテストのみを目的として新機能を体験することができます。

デスクトップ アプリケーションである Inventor とクラウドベースのプラットフォームである Fusion 360 の間でデータを共有するには、いくつかの設定が必要になります。

詳細については、「Fusion 360 ファイルを AnyCAD 参照モデルとしてインポートするには」を参照してください。

DWG ファイルのインポート

インポートでは、次のワークフローを実行できます。

DXF、OBJ、STL、Revit、DWF マークアップ、IDF ファイルをインポートする

前述の[モデルを変換]オプションと同様に、これらのファイル タイプのインポート操作では、元のファイルとの関連付けが維持されません。これらのファイル タイプでは、使用可能なインポート オプションが他にあります。

たとえば、生成される変換レポートには、インポート プロセスに関する情報が記載されます。レポートは、ディスクに HTML 形式で保存し、新しいパーツまたはアセンブリ ドキュメントに埋め込むことができます。