マテリアルの数量を表示するには
選択したコンポーネント道路、選択した道路の指定した距離(測点範囲)、または複数の選択した道路に関連付けられているマテリアルの数量を計算することができます。選択した対象区域(AOI)内のマテリアルの数量を計算することができます。
InfraWorks は、道路プロジェクトの建設に必要な契約項目の数量を計算します。コンポーネント道路の場合は、[解析ハブ]の[マテリアルの数量]ツールを使用して、マテリアルの数量を表示します。数量を標準の CSV ファイルに書き出し、このデータをスプレッドシート アプリケーションに読み込んで、追加のレポートの作成、および解析を行うこともできます。
注: 区画、地役権、または用地境界など、指定した対象区域(AOI)内のマテリアルの数量を計算することもできます。AOI を選択して[マテリアルの数量]ツールを実行すると、[マテリアルの数量]パネルに結果が表示されます。AOI ポリゴンの範囲を調整すると、表示されている計算値が変更されます。
道路で土量解析またはマテリアル量解析を行う場合、2 つの解析のそれぞれに、解析する道路の長さを限定するための測点範囲を個別に設定することができます。結果として、2 つの解析で異なる測点範囲を指定した場合は、各解析が同じ道路の異なる区間の量を返す可能性があります。
測点範囲を設定するには、1 つのコンポーネント道路を選択し、測点範囲フィールドをオンにして、範囲の数値を入力します。
注: [マテリアルの数量]ボタンの横に、測点範囲が計算で使用されていることを示すアイコンが表示されます。
選択した道路に関連付けられているマテリアルで数値化できるものは、次のとおりです。
- 道路コンポーネント(全体の長さと面積)
- 注: 交差点とラウンドアバウト交差点の道路コンポーネントは含まれません。
- 橋のマテリアル(コンクリートとスチール)
- ユーティリティ(排水溝コンポーネント、汎用パイプ)
- パラメトリック モデル(都市ファーニチャ、装飾、カスタム カタログ アセット)
- 3D モデル(数)注:
- 道路内の交差点またはラウンドアバウト交差点に関連付けられている道路の装飾(3D モデル)は、数に含まれません。
- 道路の装飾に関連付けられた数量で、横にアスタリスク * が付いているものは近似されているため、実際の値は異なることがあります。個々のオブジェクトはカウントできませんが、装飾パラメータに基づいて計算されます。詳細は、次の表を参照してください。
オブジェクト |
数 |
線形に沿って等間隔で配置されている場合 |
3D ビューではなく、線形の 2D 平面図ビューから派生した線形の長さに基づいて計算されます。 |
線形の始点と終点に配置されている場合 |
配置されたオブジェクトの実際の数とは異なる場合があります。これは、配置と計算では、間隔内のあまりの扱い方が異なるためです。 |
線形の始点より前、および線形の終点より後に配置されている場合 |
これらのオブジェクトは含まれません。計算では、道路内と道路の両側のグレーディング領域内のオブジェクトのみが考慮されます。 |
- コンポーネント道路、複数のコンポーネント道路、またはモデル内の対象区域(AOI)を選択します。複数の道路の選択に関する詳細については、「モデルでフィーチャを選択するには」を参照してください。スタックの下の方の[解析ハブ]に[マテリアルの数量]アイコンが表示されます。
- [マテリアルの数量]アイコンをクリックしてさらにツールを表示し、[道路の数量を表示]アイコンをクリックして、選択した道路のマテリアルの数量を計算します。[マテリアルの数量]パネルが表示されます。数量は、路肩や車線、橋梁マテリアル、排水溝コンポーネントなどの道路コンポーネント、および、都市ファーニチャ、道路付属物、鉄道のような 3D またはパラメトリック モデルについて計算されます。注: 1 つだけ選択した道路用に測点の範囲を既に設定し、[測点範囲]設定をオンのままにしている場合は、指定した範囲のみの値が計算されます。次の省略可能な手順を確認してください。
- 測点範囲を指定します。単一の道路を選択した場合、測点範囲を設定し、道路の指定した距離のみのマテリアルの数量を再計算できます。
注: 複数の道路を選択した場合、[測点範囲]オプションは無効になります。
[マテリアルの数量]パネルで、[測点範囲]設定をオンにします。
[測点範囲]の値フィールド(グレー表示は解除されています)をクリックし、必要な値を入力します。[Enter]を押します。
パネルに表示される値には、指定した測点範囲のマテリアルのみが反映されています。イメージは[解析ハブ]のツールの横に表示され、[測点範囲]は現在オンになっており、道路で選択した領域がキャンバスでハイライト表示されているのが分かります。道路全体のマテリアルの数量の値を確認するには、[測点範囲]をオフにします。
- 深さの範囲の値をリセットします。排水パイプ、流入口、マンホールの場合、特定の深さの範囲の数量が計算されます。既定の深さ範囲の値をカスタマイズするには、次の手順に従います。[設定] > [深さの範囲を設定]をクリックします。[深さの範囲の設定]ダイアログ ボックスで、[深さの範囲 1]、[深さの範囲 2]、[深さの範囲 3]の順に高い値を入力します。
[深さの範囲 4]は[深さの範囲 3]の値に基づいて自動的に調整されます。
[OK]をクリックします。
- 数量パネルをカスタマイズします。[マテリアルの数量]パネルで、必要に応じて矢印をクリックし、カテゴリを展開または折りたたみして見やすくします。元のレイアウト表示に戻すには、[設定]、[レイアウトをリセット]の順にクリックします。
- 数量データを CSV ファイルに保存します。[マテリアルの数量]ダイアログ ボックスで[レポートを生成]をクリックします。ファイルの保存先フォルダを指定し、[保存]をクリックします。
必要に応じて、[単位の設定]をリセットする
プロジェクトで必要な場合は、[アプリケーション オプション]パネルで[単位の設定]をクリックして、[長さ]や[面積]などの[基本単位]の単位タイプや精度を変更します。指定した単位に従って道路および POI コンポーネント データが計算され、レポートされます。