[積層]モジュール

[積層解析]ウィンドウにアクセスします。

[積層]ドロップダウン メニューから、4 つの異なる積層解析ウィンドウにアクセスできます。以下に、[積層]ドロップダウン メニューからアクセスできる積層解析機能についての概要を示します。これらの機能に関する詳細な説明は、それぞれの解説ページを参照してください。

  1. [積層特性]: このウィンドウには、積層特性を指定するための、7 つの基本的な機能が含まれています。
    • Q-バー: 積層内の各層に対し、Helius Composite は、グローバル座標系における平面応力(または減少応力)の剛性マトリックス を計算します。
    • [ABD マトリックス]、[ABD 逆マトリックス]: 6x6 の積層剛性マトリックス(3x3 [A]、[B]、[D]のマトリックスとして表現)、または 6x6 の積層コンプライアンス マトリックス(3x3 [A] 逆、[B] 逆、[D] 逆マトリックスとして表現)を計算するために、古典積層理論(CLT)を使用します。
      [A] マトリックス
      積層の面内伸張/せん断剛性を定義します。
      [B] マトリックス
      積層の面内剛性と積層の曲げ剛性との連結を定義します。
      [D] マトリックス
      積層の曲げ剛性を定義します。
    • 積層の工学的特性: Helius Composite は、積層と同様の実質的な特性を持つ均質な材料に対し、2D と 3D の工学的特性のセットを計算します。これらの 2D と 3D の工学的特性は積層に「塗布された」特性です。
      注: このツールによって計算された値は、対称でバランス良好な積層に使用されます。これらの値を非対称でバランスの取れていない積層に使用する場合は注意してください。
  2. [応力-ひずみと強度解析]: このウィンドウには積層の応力、ひずみ、強度を指定するための 7 つのオプションが含まれています。
    • [グローバル/ローカル応力/ひずみ]: ユーザが指定した面内荷重と曲げ荷重の設定に従って、積層の各層における応力状態とひずみ状態を計算します。計算された層の応力とひずみは、グローバル座標系または各層の主な材料座標系で表示することができます。
    • [中立面ひずみ/曲率]: ユーザが指定した面内荷重と曲げ荷重の設定に従って、積層の中立面ひずみと中立面曲率を計算します。
    • [第 1 層破損]: 積層がユーザが指定した面内荷重と曲げ荷重の設定に従う場合、Helius Composite は破損する第 1 層を特定し、層が示す破損のタイプ(破損モード)を特定します。
    • [進行性破損]: ユーザが指定した面内荷重と曲げ荷重の設定に従うことによる積層の反応としての進行性破損を計算します。Helius Composite は、積層への荷重の進行につれて破損する層の配列を特定します。特定の層が破損した場合、その破損の結果をシミュレートするために、破損した層の剛性は著しく低下します。さらに荷重が続いた場合、破損した層の特性が劣化したことにより、残りの未破損の層に対してさらなる荷重が分配されることになります。解析されている特定の積層と積層に適用される荷重のセットに応じて、層ごとの進行性破損のプロセスは唐突で壊滅的になったり、緩やかで非破壊的になったりします。
  3. [第 1 層破損調査]: 第 1 層破損に基づいて、積層の軸引張強度、軸圧縮強度、横方向引張強度、横方向圧縮強度、面内せん断強度を特定します。
  4. [破損エンベロープ]: ユーザが指定した面内荷重のペアに従って、積層の破損エンベロープを計算します。破損エンベロープは、積層の破損の原因となる 2 つの面内荷重に対し、可能性のあるすべての組み合わせを簡潔に示します。

[積層]ドロップダウン メニューにある 4 つのオプションから 1 つを選択すると、上記に示すようなウィンドウが表示され、各タブには関連するオプションが示されます。4 つのウィンドウのそれぞれは同一の[積層]タブで開始され、ここで解析に使用する積層を定義することができます。そのため、これら 4 つの積層解析オプションを使用するための詳細な説明を行う前に、次のページではこの共通の[積層]タブに関する詳細を説明します。