新機能

Autodesk® Civil 3D® 2020 の新機能

Autodesk® Civil 3D® 2020 には、次のような新機能および機能強化が含まれています。

設計作業の効率性の改善

  • 更新された[自然流下式ネットワークの解析]コマンドを使用して、パイプ ネットワークを解析し、結果をパイプ ネットワークに適用します。

    更新されたコマンドはモードレス ダイアログ ボックスを使用しているため、他の作業を行っている間も開いたままにすることができます。

    このコマンドを使用して、以下の解析タイプを実行できます。

    • パイプをサイズ変更し、インバートをリセット: パイプを通る流れを解析した後で、パイプのサイズを変更し、インバートをリセットして流れを適正化します。
    • [エネルギー勾配線と動水勾配線を計算]: エネルギー勾配線と動水勾配線を計算し、システム内の各線が通常の状態、過重、またはフラッドのいずれであるかを報告します。
    • [集排水口解析]: 集排水口の容量を解析し、各集排水口の流量、深さ、および広がりを報告します。

    詳細については、「概要 - 自然流下式パイプ ネットワークの解析およびサイズ変更」を参照してください。

  • 新しい構造物フィーチャ設定を使用して、[自然流下式ネットワークの解析]コマンドで使用できる既定値を指定します。

    詳細については、「概要 - 自然流下式パイプ ネットワークの解析およびサイズ変更」および「[フィーチャ設定を編集 - 構造物]ダイアログ ボックス」を参照してください。

  • Autodesk Storm and Sanitary Analysis の次の機能が更新されました。
    • 複数の雨水イベントを実行しているときに、雨水ごとに個別に流出の条件を設定できます。
    • 副流域ごとに Dimensionless Hydrograph のピーク流量係数を設定できます。
    • Advanced Drainage Systems® (ADS)および CULTEC® で新しく更新された貯水室を使用できます。
  • 弦ベースの測点を使用する線形の線形レポートでは、測点値および終了測点のレポートに弦ベースの計算が使用されるようになりました。
  • 軌道プラットフォーム設計で中国の設計標準がサポートされるようになりました。基準プラットフォームのエッジの作成または編集時に China_Metric.json 設計基準ファイルを選択できます。詳細については、「[プラットフォームのエッジを作成/編集]ダイアログ ボックス」を参照してください。

図面作成作業の効率性の改善

  • Autodesk Dynamo for Civil 3D のコマンドを使用して、Autodesk Civil 3D のタスクおよびワークフローの自動化のためのスクリプトを作成および実行します。

    Autodesk Dynamo for Civil 3D は、Autodesk デスクトップ アプリを介して、および Autodesk Account から個別にインストールできるビジュアル プログラミング アプリケーションです。

    アプリケーションをインストールすると、Civil 3D の[管理]リボン タブで Dynamo 関連のコマンドを使用できます。

    詳細については、「Autodesk Dynamo for Civil 3D について」を参照してください。

  • 追加の参照テンプレートを図面にアタッチすると、テンプレートのリストの下部に追加され、前にアタッチされたテンプレートに対して既に指定されているカスタマイズ設定が保持されます。

    詳細については、「参照テンプレートを使用するには」を参照してください。

  • SyncDrefPsetToSource という新しいシステム変数を使用することで、データ ショートカット参照を同期するときにプロパティ セットを同期するかどうかをコントロールできます。SyncDrefPsetToSource には、以下の設定を使用できます。
    説 明
    0

    プロパティ セットは関連するデータ参照オブジェクトが同期されるときに同期されません。

    1

    プロパティ セットは関連するデータ参照オブジェクトが同期されるときに同期されます。

    オブジェクトがソース図面で変更されている場合にのみ、ホスト図面でプロパティ セットの同期が発生します。

    • オブジェクトがソース図面で変更されている場合、オブジェクトと関連するプロパティ セットはホスト図面で同期されます。
    • オブジェクトがソース図面で変更されていない場合、オブジェクトと関連するプロパティ セットはホスト図面で同期されません。
      注: プロパティ セットがソース図面で変更されている場合は、オブジェクトがソース図面で変更されていない限り、プロパティ セットは同期されません。
  • 横断勾配摺り付けとカントの変更に関連するデータ ショートカットの同期が強化されました。この機能強化により、変更を加えることでデータ参照線形を同期するよう求められる、ソース線形の横断勾配摺り付けとカントのパラメータの種類が増えました。

コラボレーションとデータ交換の更新

  • [Civil 3D 図面を書き出し]コマンドの次の機能が更新されました。
    • 背景マスクを持つラベルは、屈曲部ねじれ形状ハッチングとともに書き出されないようになりました。
    • 外部参照は書き出し時に適切に分解されます。
    • 書き出し時にプロキシ状態メッセージが表示されなくなりました。
    • Autodesk Civil 3D 2019.2 Update に含まれていた、計画線、区画セグメント、および測量図形を 2D または 3D のポリラインに変換するオプションは、Autodesk Civil 3D 2020 に含まれています。
  • 新しい設定を使用して、Autodesk InfraWorks で使用するために Autodesk Civil 3D から軌道線形を書き出す際に、中心線線形または軌道線形のどちらとするかをコントロールします。
    • [いいえ]に設定すると、Civil 3D から IMX に書き出される軌道線形は InfraWorks の線路オブジェクトになり、ジオメトリの精度が低下する可能性があります。
    • [はい]に設定すると、Civil 3D から IMX に書き出される軌道線形は中心線形として書き出され、InfraWorks に読み込むとコンポーネント道路になります。コンポーネント道路は Civil 3D の軌道線形と同じジオメトリです。
    注: この設定は、Civil 3D で[IMX を書き出す]コマンドを使用するとき、および InfraWorks で直接 Civil 3D 図面を開くときに適用できます。

    詳細については、「[フィーチャ設定を編集 - 線形]ダイアログ ボックス」を参照してください。

その他の更新

  • 暗色の色スキームおよびアプリケーション リボン アイコンが更新されました。
    • アプリケーション ウィンドウ、リボン、およびその他のユーザ インタフェース要素の外観をコントロールする暗色の色スキームが、新しい色で更新されました。
    • 明暗両方の色スキームのリボン アイコンのスタイルと鮮明度が更新され、背景色との併用が最適化され、高解像度モニタに対応するように更新されました。
  • 測量データベース形式が Microsoft SQL Server Compact (SQL CE)形式から SQLite に更新されました。既存の測量データベースを Autodesk Civil 3D 2020 で使用するには、SQLite に変換する必要があります。

    測量データベースを SQL CE から SQLite に変換するには、Autodesk Civil 3D 測量データベース マイグレーション ユーティリティを使用します。

    Autodesk Civil 3D 測量データベース マイグレーション ユーティリティは、https://www.autodesk.com/civil3d-survey-database-migration-utility から個別にダウンロードできます。

    重要: マイグレートされたデータベースには、Autodesk Civil 3D の旧リリースとの互換性はありません。

    このユーティリティの使用方法の詳細については、「測量データベースを更新するには」を参照してください。

  • プロジェクトおよびプロジェクト テンプレートの既定のフォルダが更新されました。
    前のフォルダ 新しいフォルダ
    C:¥Civil 3D Projects C:\Users\Public\Documents\Autodesk\Civil 3D Projects
    C:¥Civil 3D Project Templates C:\Users\Public\Documents\Autodesk\Civil 3D Project Templates

Autodesk Civil 3D 2019 Update リリースの統合

Autodesk Civil 3D 2019 Update リリースの以下の機能は、Autodesk Civil 3D 2020 に統合されています。詳細については、「Autodesk Civil 3D 2019.1 の新機能」および「Autodesk Civil 3D 2019.2 の新機能」を参照してください。

Autodesk Civil 3D 2019 Update リリースからの設計作業の効率性の改善

Autodesk Civil 3D 2019 Update リリースからの図面作成作業の効率性の改善

  • データ参照オブジェクトがソース図面で変更され、図面が保存される場合に限り、データ参照用に同期通知が表示され、オブジェクトに関連するものがない図面上にない場合は表示されません。
  • データ ショートカットを使用して、図面内で横断抽出ライン グループを参照します。 詳細については、「データ ショートカットを使用するには」を参照してください。
  • 横断抽出ライン グループに対するデータ ショートカットの参照を作成する場合、これらのソースに対するデータ ショートカットが存在する場合、横断抽出したソースに対して参照を自動的に作成できます。 詳細については、「横断抽出ライン グループ データのショートカットおよび参照について」を参照してください。
  • Autodesk Vaultを使用して、横断抽出ライン グループを図面に挿入します。詳細については、「横断抽出ライン グループの参照を作成するには」を参照してください。
  • 親線形を基準にしてリニア オブジェクトが縦断を交差する場所を示すために縦断ビューに交差オブジェクトを追加します。詳細については、「縦断ビューへの交差オブジェクトの追加について」を参照してください。
  • UNC パスを含むフォルダ パスを、フォルダの場所を入力するよう求められるダイアログ ボックス内の[フォルダ]フィールドに直接入力します。

Autodesk Civil 3D 2019 Update リリースからのコラボレーションおよびデータ交換の改善

Autodesk® AutoCAD® 2020 の新機能

AutoCAD の新機能の詳細については、AutoCAD ヘルプで「AutoCAD 2020 の新機能」トピック、「AutoCAD 2020 の新機能の概要」ビデオ、および「新しい AutoCAD コマンドとシステム変数リファレンス」トピックを参照してください。

Autodesk® AutoCAD® Map 3D 2020 の新機能

AutoCAD Map 3D の新機能の詳細については、AutoCAD Map 3D ヘルプの「AutoCAD Map 3D 2020 ツールセットの新機能」トピックを参照してください。

関連項目

Autodesk Civil 3D 2019 の新機能

AutoCAD Civil 3D 2018 の新機能

AutoCAD Civil 3D 2017 の新機能

AutoCAD Civil 3D 2016 の新機能

AutoCAD Civil 3D 2015 の新機能

AutoCAD Civil 3D 2014 の新機能

AutoCAD Civil 3D 2013 の新機能