概要 - プロジェクト ナビゲータでの図面バージョン管理

ファイルのチェック アウトおよびチェック イン機能を使用すると、バージョンを管理したり、無許可の修正を防止したり、図面の整合性を確保することができます。

プロジェクト ナビゲータでは、AutoCAD Architecture 2022 toolset 図面および AutoCAD MEP 2022 toolset 図面のバージョン付けを行うことができます。これにより、複数のユーザ間で通知に基づいたコラボレーションが保証され、図面に対する無許可の修正を防ぐことができます。

複数のユーザが 1 セットの図面を基に共同作業するようなプロジェクトでは、すべての変更を記録し、アクセスの衝突が起きないようにするために、ファイルのロックとバージョン付けのメカニズムが不可欠です。プロジェクト ナビゲータから図面をチェック アウトすると、図面をチェック インするまで、他のユーザの図面へのアクセスは読み込みのみとなり、図面の最後に保存されたバージョンを確認することしかできなくなります。これにより、ファイル アクセスの衝突がなくなり、図面に対する各修正が記録されます。

チェック アウトされた図面に対する変更は、他のユーザには動的に表示されません。また、チェック アウトしたファイルを保存しても、他のユーザには外部参照通知は送信されません(作業の中断となる可能性があるため)。

プロジェクト ナビゲータのファイルにカーソルを合わせると、ファイルのステータス、図面の名前、図面の場所、ファイルのサイズ、ファイルが最後にチェック インされた日時、ファイルを最後にチェック インしたユーザの名前、チェック イン バージョン履歴(チェック イン コメントを含む)が表示されます。赤のチェックマークは図面が他のユーザにチェック アウトされていることを意味し、緑のチェックマークは図面を自分がチェック アウトしていることを意味します。

ファイルをチェック アウトし、修正を行い、チェック インして戻すと、行った変更に関するコメントを追加するよう求めるプロンプトが表示されます。この情報は[チェック イン バージョン履歴]にユーザの名前、ドメイン名またはコンピュータ名、チェック インの日時とともに表示されます。

ファイルをチェック インするたびに、AutoCAD Architecture 2022 toolset によって、図面が格納されているフォルダにバックアップ ファイルが作成されます(図面名にはチェック イン時刻が付加されます)。プロジェクトの途中で図面を前のバージョンに戻したくなった場合、ロールバックするバックアップ ファイルのバージョンの選択にはコメント履歴が役に立ちます。