3ds Max 2022.2 Update リリース ノート

3ds Max 2022.2 Update をインストールしていただき、ありがとうございます。

このページでは、この更新で修正された内容と、3ds Max のこのリリースで発生する既知の問題について説明します。新機能の詳細については、「3ds Max 2022.2 Update の新機能」を参照してください。

ダウンロードとインストール

3ds Max リリースの更新プログラムは、Autodesk デスクトップ アプリ、または各ユーザの Autodesk Account を通じて、自動的にダウンロードし、インストールすることができます。

3ds Max の更新プログラムは累積的であり、スタンドアロンアプリケーションとしてインストールされたか、コレクションの一部としてインストールされたかに関係なく、3ds Max のどのインストールにも適用することができます。

更新プログラムをインストールすると、[バージョン情報] (About)ボックス([ヘルプ] (Help) > [バージョン情報] (About))の製品ビルドには、インストールした最新の更新プログラムのバージョンとビルド番号が表示されます。

修正事項

アニメーション
ユーザがトラック セットにトラックを追加できない問題を修正しました。MAXX-60667
アニメーション レイヤを含むオブジェクトをシーンから削除するときにアニメーション レイヤが破損する問題を修正しました。MAXX-62692
TCB 回転コントローラの既定のワインドアップ設定に、[基本設定] (Preferences)の設定が反映されるようになりました。MAXX-55303
コア
マテリアル エディタで[マテリアルをオブジェクトから選択](Pick Material from Object)を有効にした状態でアニメーションの再生などの新しいアクションを開始し、マテリアル エディタを終了してから、新しいアクションを終了した場合に発生する問題を修正しました。MAXX-42165
以前は外部ファイル アセットを含むというフラグが付けられていた ParamBlock2 のパラメータ処理を修正しました。現在は、このようなフラグは付けられません。MAXX-57392
3ds Max の複数のインスタンスが同時に実行されている場合に、Max.log およびセッション ログ ファイルからログ エントリが失われる問題を修正しました。MAXX-63493
シーン内の外部参照オブジェクトを合成するときに、合成されたオブジェクト上にカスタム アトリビュートのクローンが適切に作成されるようになりました。MAXX-59971
SME ノード パラメータがトラックビューに表示されない問題を修正しました。MAXX-63076
MAXScript
SaveNodes がドキュメントに記載されている通りにブール演算値を返すようになりました。MAXX-64000
MAXScript デバッガで MAXScript スタック変数を出力している場合に、一時的なハングが発生するとクラッシュする問題を修正しました。MAXX-63453
MAXScript エディタでのスクリプト エディタ タブのクローン作成に関連する問題を修正しました。MAXX-53004
特定の文字が含まれているメニュー項目またはツールチップを UI に追加した場合に、3ds Max が起動しなくなるバグを修正しました。MAXX-60901
MAXScript 関数の setVertSelection、setEdgeSelection、および setFaceSelection に引数カウント チェックを追加して、正しい数の引数が指定されていない場合にこれらの関数を呼び出すと、該当するエラーが表示されるようになりました。MAXX-62208
スクリプト プラグインの他のすべてのパラメータ ブロックの前で type:#class オプションを指定してパラメータ ブロックを宣言した場合に、3ds Max がクラッシュするバグを修正しました。MAXX-61180
ATS ウィンドウを開いた後でないと、ATSOps MAXScript インタフェースの特定の関数が機能しなくなるバグを修正しました。MAXX-61426
MAXScript 関数 getINISetting によって読み込まれたファイルのエンコーディングが UTF-16 LE (BOM 付き)に変更される原因となっていた問題を修正しました。現在は、getINISetting を使用してファイルを読み込んだ場合、ファイルの元のエンコーディングは常に保持されます。MAXX-62470
マテリアル エディタ
選択したオブジェクトまたはオブジェクトの選択範囲にマテリアル プレビューを適用すると、マテリアル プレビューに通知が表示されなくなる問題を修正しました。MAXX-64116
マルチマテリアルに新しいマテリアルが追加された場合に、フィジカル マテリアルが作成されるようになりました。MAXX-49844
モデリング
最終位置にコミットする前に結果をすばやく移動する場合のスマート押し出しの安定性が向上しました。MAXX-64121
[シンメトリ] (Symmetry)モディファイヤの連結アルゴリズムが更新され、ミラー化されたサーフェス上で一致する頂点のペアを検索することによって、より多くの予測結果が得られるようになりました。許容しきい値により、対称線に沿って開いたギャップを溶接で解決できるようになりました。 これらの機能強化により、開いたサーフェス モデルでも、シンメトリ操作を以前よりもすばやく、かつ正確に行えるようになります。 MAXX-63866
[シンメトリ] (Symmetry)モディファイヤを使用すると、ミラー結果をステッチする前に、互いに近接している頂点が結合されるという問題を解決しました。MAXX-64434
マップ チャネルが定義されていないオブジェクトに OpenSubDiv モディファイヤを適用する場合の OpenSubDiv モディファイヤの安定性が向上しました。MAXX-64433
[ひとつ前に再保存](Save to Previous )を使用してシーン データを古い 3ds Max ファイル形式で保存する場合の安定性が向上しました。この問題は、以前のバージョンの 3ds Max でサポートされていない[ポリゴンを編集](Edit Poly)モディファイヤの[スマート押し出し](Smart Extrude)アクションを保存すると発生します。MAXX-63896
モディファイヤ スタック上のスプライン オブジェクトの上に[スムーズ] (Smooth)モディファイヤを適用すると、[レンダリング可能] (Renderable)オプションを指定したらせんスプライン オブジェクトがビューポートに再び適切に表示されるようになりました。MAXX-64187
スマート押し出しコードが強化され、オーバーラップする面の数値精度が向上したため、スマート押し出し操作を実行したときに、さらに正確な結果が生成されるようになりました。MAXX-63713
ペン タブレット入力デバイスのブラシ圧力が 3ds Max で適切にキャプチャされるようになったため、この機能をサポートするアプリケーション内のさまざまなツールや関数で再利用できるようになりました。

3ds Max がローカル Windows システムの Wintab32.dll を確認するようになったため、ペン タブレット デバイスが提供する圧力感度の範囲全体もサポートされるようになりました。

最良の結果を得るには、3ds Max を使用するときに Windows Ink をオフにします。MAXX-59353
3ds Max のさまざまなツール(流体ソルバ、流体メッシュ、面取り、テキスト プラスのベベル プロファイル/ベベル プロファイル モディファイヤなど)のプリセットを保存できないため、後でロードして適用することができないという問題を解決しました。MAXX-63717
シンメトリで非多様体エッジと頂点のチェックが実行されるようになりました。これらのエラーが見つかった場合は、不正なメッシュ データのクリーンアップが試行されます。これにより、シンメトリを使用した後に、頂点が誤って他の要素上の他の頂点に連結される問題を解決できます。MAXX-63386
カーブ エディタでコンテナの一部であるオブジェクトにモディファイヤ変数をロックしようとすると発生するクラッシュ問題を解決しました。MAXX-63568
[法線を編集](Edit Normals)モディファイヤをコピーしようとしたときに不安定になる問題を解決しました。MAXX-57431
オブジェクト プリミティブのメッシュ データがビューポートの表示内容と一致しない(例: エッジ ループが見つからない)可能性があるというスレッディングの問題を解決しました。MAXX-62782
UVW
[UV を編集](Edit UV)ウィンドウで UV を操作するときのパフォーマンスが向上しました。これは、固有の UV レイアウトを作成するアーティストにとって非常に便利です。MAXX-55812
Python
3ds Max で pyc ファイルを実行できるようになりました。MAXX-59646
一部の PySide2 (PySide2.QWebSocket など)のモジュールは、これらの Python ラッパーで必要となる基本的な Qt dll が 3ds Max に用意されていないために、読み込めませんでした。PySide2 モジュールで必要な Qt dll が 3ds Max にパッケージ化されるようになりました。MAXX-63710
Python のホーム パスに Unicode 文字が存在する場合に 3ds Max が起動しない問題を修正しました。MAXX-63475
3ds Max に埋め込まれた Python インタプリタが(Python コマンドラインの -E スイッチと同様な方法で) PYTHON 環境変数を使用することはなくなりました。MAXX-62248
リアルタイムのワークフロー
[テクスチャにベイク処理](Bake to Texture)のアンビエント オクルージョン マップ名が、既定では PBR インポータで認識されなかった問題を修正しました(マップ名から空白を除去しました)。MAXX-64546
丸みのあるコーナーのベイク マップで、予期されたサンプリング パラメータが使用されることはなくなりました。MAXX-63885
レンダリング
GPU モードで[ポリゴンを編集](Edit Poly)と OpenSubdiv を使用するとクラッシュする問題を修正しました。MAXX-61371
負荷の大きいシェーディング ツリーを含むシーンをロードする場合のパフォーマンスが向上しました。MAXX-58971
レンダリングまたはベイク処理を行うときに、Targa ファイル形式においてカラーに若干ノイズが生じる問題を修正しました。MAXX-24695
レンダリング マテリアル
環境/バックグラウンド切り替え機能を使用している場合に、ビューポートを操作しなくても、ビューポート バックグラウンドでバックグラウンド カラーが正しく表示されるようになりました。MAXX-55609
OSL テクスチャを含むシーン ファイルを保存するときに、関連付けられた .OSL ファイルに「外部ファイル アセット」のフラグが設定されることはなくなりました。MAXX-56703
HDRI ライト ヘルパー オブジェクトは、予期した通りに削除や名前変更を行えるようになりました。MAXX-56639
UI
カメラに関する警告モーダル ダイアログを複数開くことができる機能や、モーダル ダイアログのその他の「ホットキー」機能が原因で 3ds Max がフリーズする問題を修正しました。MAXX-64150
シーン ファイルをロードした後に、一部のテキスト フィールドと UI 要素に入力できなくなります。MAXX-64047
オブジェクトのクローンを作成した後に、一部のテキスト フィールドと UI 要素に入力できなくなります。MAXX-62494
ビューポート
頂点で[選択図形ズーム](Zoom Extents Selected)を使用するとクリッピングが生じる可能性がある問題を修正しました。MAXX-62276
キャッシュされた Alembic にマルチ/サブ マテリアルをアタッチするとビューポートがハングする問題を修正しました。MAXX-46271
別のビューポートを最大化してから最小化した後も、トラック ビューとシーン エクスプローラは予期したとおりに機能するようになりました。MAXX-56643
ビューポートの[ホーム]ボタンをクリックしたときに、カスタム バックグラウンドが残るようになりました。MAXX-57015
Arnold プロシージャル/Alembic/USD のシェイプ表示モードを修正しました。MAXX-62723