3ds Max 2022.1 Update リリース ノート

3ds Max 2022.1 Update をインストールしていただき、ありがとうございます。

このページでは、この更新で修正された内容と、3ds Max のこのリリースで発生する既知の問題について説明します。新機能の詳細については、「3ds Max 2022.1 Update の新機能」を参照してください。

ダウンロードとインストール

3ds Max リリースの更新プログラムは、Autodesk デスクトップ アプリ、または各ユーザの Autodesk Account を通じて、自動的にダウンロードし、インストールすることができます。

3ds Max の更新プログラムは累積的であり、スタンドアロンアプリケーションとしてインストールされたか、コレクションの一部としてインストールされたかに関係なく、3ds Max のどのインストールにも適用することができます。

更新プログラムをインストールすると、[バージョン情報] (About)ボックス([ヘルプ] (Help) > [バージョン情報] (About))の製品ビルドには、インストールした最新の更新プログラムのバージョンとビルド番号が表示されます。

修正事項

アニメーション
コントロール元のノードを削除したときに、アニメーション レイヤが削除されませんでした。ノードを削除すると、そのノードを参照するアニメーション レイヤも削除されるようになりました。また、ファイルを開くか、合成したときに、孤立したアニメーション レイヤも削除されるようになりました。MAXX-62018
コア
Civil View プラグイン パッケージが 3ds Max のコンポーネントに追加されたため、plugin.ini から「Civil View プラグイン」のエントリが削除されました。MAXX-62902
ファイルの合成やライトの除外を行うダイアログ ボックスでクラッシュが発生する問題を修正しましたMAXX-63337
ファイルの合成やライトの除外を行うダイアログ ボックスでクラッシュが発生する問題を修正しましたMAXX-58810
元に戻す操作の実行中に元に戻すスタックをフラッシュできないために、[元に戻す] (Undo)機能に関連して発生するクラッシュ問題を修正しましたMAXX-63301
ポップアップ ノートの読み取り、削除、または非表示を行うときに MAXScript エラーが表示される原因となっていたバグを修正しました。MAXX-60380
FBX
一部のサードパーティ アプリケーションから頂点カラーを読み込むときに、 FBX 読み込みのサポートが期待どおりに動作するようになりました。MAXX-50829
相互運用性
大規模な JT モデルを読み込むときにクラッシュが発生する問題を修正しました。MAXX-62009
ATF SketchUp を読み込んだときに、カットアウト マップが正しく処理されるようになりました。MAXX-60140
MAXScript
3ds Max 2022 で発生していた問題を修正しました。この問題が発生すると、構造体、スクリプト プラグイン、およびスクリプト ロールアウトの初期値として使用される文字列が正しく処理されず、実際の文字列リテラルの内容を変更する可能性のあるコードが生成されていました。MAXX-63459
[MAXScript デバッガ](MAXScript Debugger )ダイアログ ボックスが開いていない場合でも、3ds Max の起動時に[Alt]+[Tab]を押すと、このダイアログ ボックスが表示される問題を修正しました。MAXX-58148
スクリプト モディファイヤを使用しているときに、頂点、エッジ、および面を選択する MAXScript 関数が失敗する原因となっていたバグを修正しました。MAXX-62573
モディファイヤ パネルにロールアウトを追加するときに、 MAXScript の例外がスローされ、クラッシュが発生する問題を修正しました。MAXX-61909
マテリアル エディタ
SME を開いた状態でビューポート内のオブジェクトを選択するきのパフォーマンスを改善しました。MAXX-51872
[シーン マテリアル エディタ](Scene Material Editor)でクラッシュが発生する問題を修正しました。MAXX-57429
モデリング
[スライス] (Slice)モディファイヤの下にあるメッシュ クラス オブジェクトのトポロジをアニメートまたは変更しようとした場合に、[スライス] (Slice)モディファイヤでクラッシュ エラーが発生する問題を修正しました(MAXX-62924)。
[サブディバイド] (Subdivide) モディファイヤが、基本のブール演算オブジェクトでなく、ブール演算のオペランドの 1 つに適用された場合に、このモディファイヤが正しく識別されず、適用されているオペランドの一部が最終結果に表示されたり、不安定になったりして計算エラーになる問題を解決しました。MAXX-63042
ごくまれに、[スマート押し出し](Smart Extrude)操作でメッシュを再ステッチして、密閉しようとすると、エッジが突出することがありました。[スマート押し出し](Smart Extrude)処理を改善して、この問題が発生する可能性をなくしました。MAXX-63435
[編集可能ポリゴン](Editable Poly)モディファイヤや[ポリゴンを編集](Edit Poly)モディファイヤで、コンポーネント レベルのオブジェクトを選択し、[スマート押し出し](Smart Extrude)や[クローン] (Cloneing)などのマウスで行う操作の実行中に、マウスの右ボタンでキャンセルできるようになりました。MAXX-61989
不正な形式の法線データを含むポリゴンに[スマート押し出し](Smart Extrude)操作を実行するときに、スマート押し出しが安定するように改善しました。MAXX-62458
MNMesh の MN_Dead 関数を適切にサポートすることで、スイフト ループが、さまざまなポリゴン モデリング操作によって作成または破壊された面およびエッジと適切に連携するようになりました。これにより、内部のメッシュ ジオメトリ データが現在の状態であることをスイフト ループが認識し、ユーザがクリックした場所にスイフト ループを適切に適用できるようになりました。MAXX-63018
流体ローダにパーティクル ID データが適切に含まれるようになり、流体ローダ オブジェクトに含まれているパーティクル データの各固有ビットが簡単に識別されるようになりました。MAXX-62000
[面取り] (Chamfer)および[ウェイト](By Weight)を使用しているときに、[編集可能ポリゴン](Editable Poly)モディファイヤまたは[ポリゴンを編集](Edit Poly)モディファイヤで面取りの重みに 0 を設定してエッジに重みを付けた場合でも、適切な結果が生成されるようになりました。3ds Max 2022.1 Update で適用された[面取り] (Chamfer)モディファイヤは、面取りするときにこの新しいコードを使用してエッジの重みを処理するようになりました。



3ds Max 2022.1 Update より前に作成されたシーンで面取りするときに、この新しいコードを利用してエッジの重みを処理する必要がある場合は、この MAXScript コマンドを使用して、以前に適用された面取りを 3ds Max 2022.1 Update バージョンにプロモートする必要があります。.SetVersion #VerLatest MAXX-62703
[スムーズ] (Smooth)モディファイヤをメッシュまたはポリゴンベースのオブジェクトに適用すると、オブジェクトに保存されている明示的な法線とスムージング グループがすべてクリアされるようになりました。これにより、ユーザは明示的な法線を一時的に無効にする(ビューポート内の変形オブジェクトのアニメーション再生を高速化する)操作や、明示的な法線またはスムージング グループを永久にクリアして、新しい情報を適用できるようにする操作を簡単に行えるようになりました。MAXX-62431
テキスト プラス オブジェクトをスクリプトから生成するときに、テキスト プラス オブジェクトのバウンディング ボックスが正しく計算されるようになりました。MAXX-62593
[頂点ペイント](Vertex Paint)モディファイヤを使用しているときに、[選択図形ズーム](Zoom Extents Selected)を適切に使用して、選択した頂点、エッジ、または面をビューポートで正しくオービットできるようになりました。MAXX-59859
[データ チャネル](Data Channel)モディファイヤから[デルタ マッシュ](Delta Mush)または[テンション変形](Tension Deform)を使用するときに、分離した頂点(ポリゴンに接続されていない浮動頂点)によって操作がクラッシュすることがなくなりました。MAXX-62236
不正に形成された、無効でないメッシュ データ(面上の連続するエッジのペアなど)を処理しているときに、[重み付けされた法線](Weighted Normals)を実行するとクラッシュする可能性がある問題を解決しました。MAXX-62312
3ds Max 2022.0 で導入されたスマート押し出しのカットスルー処理を[ポリゴンを編集](Edit Poly)モディファイヤで実行する場合の速度が向上しましたMAXX-62286
[編集可能ポリゴン](Editable Poly)モディファイヤまたは[ポリゴンを編集](Edit Poly)モディファイヤを使用してポリゴン オブジェクトを操作するときに、[ターゲット連結](Target Weld)ツールおよび[ブリッジ] (Bridge)ツールが[背面を無視](Ignore Backfacing)および[隠れたオブジェクトを無視](Ignore Occluded)と適切に連携するようになりましたMAXX-61653
また、サブオブジェクト コンポーネントの選択内容がモディファイヤ スタックから[頂点ペイント](Vertex Paint)モディファイヤに渡され、ペイント可能な場所にマスクする際に利用できるようになりました。非表示面の頂点をマウスで選択できなくなり、[頂点ペイント](Vertex Paint)モディファイヤに含まれていた機能が復元されました。MAXX-59741
キャッシュを計算するときにスレッドがロックされる機能を削除して、ノイズ マップ計算のパフォーマンスを改善しました。

[パス変形](Path Deform)モディファイヤのパフォーマンスを改善して、強化された[明示的な法線](Explicit Normals)のスレッディング機能を利用できるようになりました。

3ds Max がレンダリングのためにメッシュ データを内部の GPU メッシュ形式に内部変換する速度を上げて、パフォーマンスを改善しました。

MAXX-62586
メッシュまたはポリゴン データの明示的な法線を処理するときのパフォーマンスを(2 ~ 4 倍に)引き上げるために、複数の 3ds Max モディファイヤで使用されるスレッディング方法を改善しました。新しいマップ方法を使用するモディファイヤは、ベンド、マグネット編集、リンクした X フォーム、X フォーム、ミラー、ノイズ、スキュー、テーパ、ツイスト、スキン、FFD (すべて)、溶解、スキン ラップ パッチ、球状化、ストレッチ、サーフェス ラップです。

この最適化をオフにする MAXScript オプションは、ポリゴンの場合は MeshInspector.UseOldDeformerThreading = true、

メッシュの場合は MeshPerformance.UseOldDeformerThreading = true です。MAXX-58806
断面シェイプを使用しているときに移動変換を入力するには、[変換] (Transform)ダイアログ ボックスを使用します。MAXX-62209
Python
Python から MAXScript を呼び出したときに、リスナー ウィンドウへの書き込みの妨げになっていたバグを修正しました。MAXX-63391
Python オブジェクトが自身のアトリビュートで可用性について適切に報告していない場合に、このオブジェクトが有効な pymxs/MaxScript 要素として(不適切に)解釈されることを防止しました。これにより、(p4python を使用して) Perforce に接続するときに、Perforce クライアントを MAXScript から取得できない不具合を修正しました。MAXX-62821
Maxscript のブール値、浮動小数点数、倍精度、整数、文字列を Python と比較するメソッドを修正して、ログの例外が生じないようにしました。MAXX-62658
読み込みが失敗したときに正しくないエラー メッセージが報告される原因となっていた Python 読み込みの問題を修正しました。MAXX-62564
リアルタイムのワークフロー
[テクスチャにベイク処理](Bake to Texture)の粗さの共通マップが Arnold で適切なレンダリング要素を使用するようになって、結果の予測精度が向上しました。MAXX-62387
レンダリング
フォーカスが Max の他の場所にある場合は、1 回クリックするだけで、[レンダリング設定](Render Setup)プロパティを操作できるようになりました。MAXX-59336
Photoshop でロックされた .psd ファイルに関する問題を解決しました。MAXX-61825
PBR 読み込みルールが、テクスチャ名に含まれるスペースを認識できるようになりました。MAXX-63382
UI
コマンド パネルのロールアウトが展開または縮小されない問題を修正しましたMAXX-63409
一部が画面の外にはみ出している Qt UI 要素にカーソルを置いてツールチップを表示するとクラッシュする問題を修正しました。MAXX-62641
セッションを切り替えたときに、[レンダリング設定](Render Setup)ダイアログ ボックスの位置が保持されません。MAXX-61395
V-Ray がインストールされているときに基本設定を保存すると問題が発生しましたMAXX-63353
ビューポート
X フォームを適用するオブジェクトが選択されておらず、X フォームがスタック上のアクティブなモディファイヤでない場合でも、X フォームのバウンディング ボックスが常にビューポートに表示される問題を解決しました。MAXX-56425
パースマッチ ハンドルの動作を修正しました。MAXX-63003
マルチ パスが有効なときに[プレビューを作成](Make Preview)でシーケンスを保存すると発生する問題を修正しました。MAXX-53168
ビューの移動、画面移動、オービット中も、アニメーションの再生は継続されます。MAXX-63031
ドラッグ アンド ドロップまたはマテリアル エディタの[オブジェクトに割り当て](Assign to Object)ボタンを使用してマテリアルを割り当てたときに、オブジェクトが黒で表示されることはなくなりました。MAXX-56040