この 3ds Max の更新により、ワークフローの効率が向上し、使いやすいテクスチャリングおよびレンダリング ツールが使用できるようになり、より安全なワークスペース環境が提供されます。
スマート押し出しの高速化 |
3ds Max 2022.1 のパフォーマンスの向上により、スマート押し出しを使用した選択面の変更処理が大幅に高速化されました。以前は、スマート押し出しによる多数の面と頂点を持つモデルに対して「カットスルー」を実行すると、パフォーマンスが低下していました。 ジオメトリへのマージまたはカッティングの際のメッシュ処理が高速化され、交差の再ステッチ操作も改善されました。 |
モディファイヤ機能の更新 | 3ds Max は、コンテンツを作成するアーティストだけでなく、さまざまなソースからアセンブリ用にコンテンツを組み合わせて最終的な制作に取り込むアーティストにとっても重要なツールです。アーティストのワークフローを簡単にし、コミュニティの提案に対応するために、モディファイヤのパフォーマンスが大幅に改善されました。
[スムーズ] (Smooth)モディファイヤの更新 アーティストが明示的な法線データを変更/クリアできるように、[スムーズ] (Smooth)モディファイヤは、オブジェクト(またはコンポーネント選択)に適用されたときにすべての法線およびスムージング グループ データをクリア するようになりました。この[スムーズ] (Smooth)モディファイヤの機能強化により、アーティストは最終的な制作に新しいデータをより簡単に適用し、ワークフローの効率を最大化することができます。 [変形] (Deformation)モディファイヤの更新 3ds Max でメッシュを変形し明示的な法線を利用するモディファイヤのパフォーマンスが向上したことで、アーティストは次のようなモディファイヤを使用するときに 2 〜 4 倍速く作業できるようになります: [スキン] (Skin)、[パス変形](Path Deform)、[ベンド] (Bend)、[FFD] (すべてのタイプ)、[ミラー] (Mirror)、[ノイズ] (Noise)、[スキュー] (Skew)、[テーパ] (Taper)、[ツイスト] (Twist)、[マグネット編集](Affect Region)、[リンクした Xフォーム](Linked Xform)、[溶解] (Melt)、[スキンラップ パッチ](Skinwrap Patch)、[球状化] (Spherify)、および[サーフェス ラップ](Surf Wrap)。 [シンメトリ] (Symmetry)モディファイヤの更新 更新された[シンメトリ] (Symmetry)モディファイヤを使用すると、アーティストは既定の 0.01 単位のしきい値を上回るまたは下回る切断平面に沿って頂点をマージする際に使用される連結しきい値を調整できます。これにより、アーティストはギャップ ジオメトリを使用してモデルのミラー軸に沿ってギャップを埋めることができます。 この機能は、お客様からのフィードバックに基づいて実装されました。 |
[編集可能ポリゴン](Editable Poly)モディファイヤと[ポリゴンを編集](Edit Poly)モディファイヤ用の新しい選択フィルタ |
2 つの新しい[オプションのカリング](Optional Culling)選択フィルタである[背面] (Backface)と[隠れたオブジェクトを無視](Ignore Occluded)が、[ポリゴンを編集](Edit Poly)モディファイヤの[編集可能ポリゴン](Editable Poly)と[選択ロールアウト](Selection Rollout)に追加されました。有効にすると、アーティストはビューに表示されるコンポーネント(頂点、エッジ、ポリゴン)のみを選択できるようになります。そのため、表示されるコンポーネントのみを簡単に選択し、ビュー内の隠れたコンポーネントを誤って選択するのを防ぐことができます。これらのオプションは、従来の[背面を無視](Ignore Backfacing)切り替えに代わるものです。また、これらのオプションを有効にすると、[ターゲット連結](Target Weld)と[ブリッジ ポリゴン](Bridge poly)機能のパフォーマンスが向上します。ゲームや VFX のお客様からの要望に基づき、この新しいフィルタによって、ポリゴン モデリングのワークフローが改善されました。 |
出荷時の設定に復元と起動エラーの修復 |
[一般的な基本設定](General Preferences)タブに新しい[出荷時の設定に復元](Restore to Factory Settings)ボタンが追加され、予期しない UI の動作やパフォーマンスの問題が発生した場合に、ソフトウェアから 3ds Max の既定の設定を復元できるようになりました。 さらに、起動時に、初期化が破損して 3ds Max が起動できないことが検出された場合、[起動エラーの検出](Startup Failure Detection)ウィンドウが表示されるようになりました。(このダイアログを無視して、復元せずに続行することができます。3ds Max の起動時にエラーが発生し続ける場合でも、このオプションは表示されます。) |
FBX 読み込みでの頂点カラーのサポート |
幅広いソースのセットからの FBX 読み込みで頂点カラーがサポートされるようになりました。これにより、さまざまなクリエイティブ ツール間で、妥協の少ないコラボレーションを実現できる機会が増えました。 |
ノイズ マップのマルチスレッド処理 |
従来のノイズ マップを機能強化することで、マルチスレッド処理が改善されました。 |
ビューポート メッシュ計算の改善 |
メッシュ データ形式を GPU データ形式に変換すると、ビューポートとレンダリングの計算が高速化されます。 |
Retopology Tools 1.1 |
Retopology Tools 1.1 が 3ds Max 2022.1 のメインのインストールの一部として含まれるようになりました。詳細については、Retopology Tools 1.1 リリース ノートを参照してください。 |
流体ローダ パーティクル ID データ |
流体ローダは、VFX アーティストがパーティクル ID データを適切に公開できるように更新され、システムが流体ローダ オブジェクトに含まれているパーティクル データの固有ビットをより簡単に識別できるようになりました。 |
頂点ペイントの改善 |
サブオブジェクト コンポーネントの選択を、モディファイヤ スタックの [頂点ペイント](Vertex Paint)モディファイヤに渡すことができるようになりました。これにより、アーティストはコンポーネントの選択をマスクとして利用し、ペイントできる場所をコントロールできます。頂点ペイントを使用しているときに、非表示の面の頂点がマウスで選択できなくなりました。 |