AutoCAD Mechanical 2009 Service Pack 1 Readme
高品質な製品を提供するため、オートデスクは AutoCAD Mechanical 2009 Service Pack 1 をリリースしました。この Service Pack は、AutoCAD Mechanical 2009 に含まれる問題を修正します。
この README では、修正または対処された点、更新ファイルをダウンロードする場所、およびインストール方法について説明します。
目次
- AutoCAD Mechanical 2009 Service Pack 1 をインストールするには、管理者権限が必要です。
- Service Pack 1 を適用した Autodesk Mechanical Desktop 2009 は、下記 OS に対応します。(本製品リリース時は、XP Service Pack 3、および Vista Service Pack 1 に正式対応しておりませんでした。)
32 ビット版 |
64 ビット版 |
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Microsoft Windows XP Professional SP2 および SP3 |
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Microsoft Windows XP Professional x64 Edition SP2 |
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Microsoft Windows XP Home SP2 および SP3 |
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Microsoft Windows Vista Enterprise SP1 |
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Microsoft Windows Vista Enterprise SP1 |
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Microsoft Windows Vista Business SP1 |
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Microsoft Windows Vista Business SP1 |
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Microsoft Windows Vista Ultimate SP1 |
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Microsoft Windows Vista Ultimate SP1 |
* |
Microsoft Windows Vista Home Premium SP1 |
| *
| Microsoft Windows Vista Home Premium SP1
この Service Pack には、AutoCAD Mechanical のダウンロードページの [ Service Pack & パッチ ] にアップロードされている以下の修正パッチが含まれています。そのため、この修正パッチを別途インストールする必要はありません。
- 2008/05/23 レンダリングの問題修正パッチ
この Service Pack には、AutoCAD Mechanical のダウンロードページの [ Service Pack & パッチ ] にアップロードされている以下の修正パッチは含まれていません。Service Pack を適用する前、または適用後にこれらの修正パッチを適用することをお勧めします。
- 2008/06/16 AutoCAD Mechanical 2009 - テンプレートファイルの修正
- 2008/05/27 Autodesk Inventor View 2009 - Inventor リンクの問題の修正
- 2008/05/15 オブジェクトプロパティ設定のプレビューの問題修正パッチ
- 2008/05/12 尺度リストクリーンアップユーティリティ
インストール
インストールを開始する前に、次の点を確認してください。
- すべてのカスタム CUI、MNR、および MNL ファイルのバックアップを作成済みであること。
- コンピュータの管理者権限を持っていること。
Service Pack をインストール、アンインストール、または適用するには、管理者権限が必要です。ネットワーク配置を使用して、Service Pack をネットワーク上に配置できるのは、管理者のみです。
- オリジナルのインストール ディスクまたはネットワーク イメージにアクセスできること。
インストール中、オリジナルのインストール ディスクまたはネットワーク イメージを求められることがあります。
- 64 ビット版のパッチの配置を作成している場合は、64 ビット版 Windows を使用していること。
64 ビット版の .msp ファイルを解凍できるのは、64 ビット版の Windows のみです。
スタンドアロン インストール
注: AutoCAD Mechanical の実行中にこの Service Pack を適用した場合、[自動的にアプリケーションを閉じ、セットアップ終了後に再起動する]をクリックすると、正しく Service Pack がインストールされない可能性がありますのでお勧めできません。Service Pack のインストールを完了する前に、手動で AutoCAD Mechanical を閉じてください。
- AutoCAD Mechanical 2009 Service Pack 1 のファイル、acm2009_swl_sp1_x32.exe (32 ビット バージョン)または acm2009_swl_sp1_x64.exe (64 ビット バージョン)をダウンロードします。
注: 次の Autodesk Inventor 製品に含まれる AutoCAD Mechanical 2009 にも、本サービス パックをご使用ください:
- Autodesk Inventor Suite 2009
- Autodesk Inventor Professional 2009
- Autodesk Inventor Routed Systems Suite 2009
- Autodesk Inventor Simulation Suite 2009
- インストーラをダブルクリックして実行します。
- AutoCAD Mechanical 2009 Service Pack 1 のインストールが完了すると、更新が正常に適用されたことを通知するメッセージが表示されます。
ネットワーク配置
既存の配置を基にして新しい配置ツリーを作成することはできません。元の配置ツリーのコピーを保存しておきたい場合は、変更を加える前に、元のツリーを別の場所にコピーしておいてください。
Service Pack
含めて新しい管理イメージを作成するには
- 製品インストール ディスクを挿入し、Setup.exe を起動します。
- [配置を作成]を選択します。
- 配置ウィザードの指示に従って、[環境設定]ページまで進みます。
- AutoCAD Mechanical 2009 の[環境設定]ページで、[ネットワーク ライセンス]を選択し、ライセンス サーバの場所を指定します。
- [Service Pack を含める]ページが表示されるまで[次へ]をクリックします。
- [更新を利用できます]ボタンをクリックします。このボタンが有効でない場合は、注の手順に従ってください。
- [パッチ フォルダを管理]ダイアログ ボックスで、
- [アクション タイプ]をクリックします。
- <パッチ フォルダに追加>を選択します。
- [パッチ フォルダを更新]ボタンをクリックします。
パッチは<配置場所>¥AdminImage¥ServicePacks フォルダにダウンロードされます。
ダウンロードが完了すると、ローカル パッチ フォルダが更新されたことを示すメッセージを受信します。
- [パッチ フォルダを管理]ダイアログで[閉じる]をクリックします。
- [Service Packs を含める]ページに戻り、[参照]ボタンをクリックしてパッチ ファイルを探します(手順 7)。
- Service Pack が[この配置に含める Service Pack]ボックスに追加されていることを確認します。
- 環境設定を続行するか、[環境設定の完了]をクリックします。
- [配置を作成]をクリックして、配置の作成を開始します。
Service Pack を既存の管理イメージに適用するには
- 既存の管理イメージがある場所を参照します。
- ツール フォルダで<配置を作成または修正>ショートカットをダブルクリックし、配置ウィザードを起動します。
- <既存の配置を修正>オプションをクリックします。
- 配置ウィザードの指示に従って、[環境設定]ページまで進みます。
- AutoCAD Mechanical 2009 の環境設定で、[Service Packs を含める]ページが表示されるまで[次へ]をクリックします。
- [更新を利用できます]ボタンをクリックします。このボタンが有効でない場合は、注の手順に従ってください。
- [パッチ フォルダを管理]ダイアログ ボックスで、
- [アクション タイプ]をクリックします。
- <パッチ フォルダに追加>を選択します。
- [パッチ フォルダを更新]ボタンをクリックします。
パッチは<配置場所>¥AdminImage¥ServicePacks フォルダにダウンロードされます。
ダウンロードが完了すると、ローカル パッチ フォルダが更新されたことを示すメッセージを受信します。
- [パッチ フォルダを管理]ダイアログで[閉じる]をクリックします。
- [Service Packs を含める]ページに戻り、[参照]ボタンをクリックしてパッチ ファイルを探します(手順 7)。
- Service Pack が[この配置に含める Service Pack]ボックスに追加されていることを確認します。
- 環境設定を続行するか、[環境設定の完了]をクリックします。
- [配置を作成]をクリックして、既存の配置を修正します。
注
[更新を利用できます]ボタンが有効でない場合は、以下の手順に従って、パッチを手動でダウンロードし、配置を作成してください。
- オートデスクの Web サイトから、Service Pack の .exe ファイルをダウンロードします。
- Service Pack の .exe ファイルから .msp ファイルを解凍します。
- Windows の[スタート]メニューで、[ファイル名を指定して実行]を選択します。次の構文を使用して情報を入力し、[OK]をクリックします。
<ローカル ドライブ:>¥<パッチ名> /e <ローカル ドライブ:>¥<パッチ名>.msp
- [参照]をクリックして、手順 2 で解凍した .mspファイルを探します。
- Service Pack が[この配置に含める Service Pack]ボックスに追加されていることを確認します。
- 環境設定を続行するか、[環境設定の完了]をクリックします。
- [配置を作成]をクリックして、配置の作成を開始します。
Service Pack をインストールした後で
- Service Pack が正しくインストールされていることを確認するには
- AutoCAD Mechanical 2009 を起動します。
- コマンド プロンプトに AMVER と入力します。
テキスト ウィンドウが表示され、「AutoCAD Mechanical 2009 SP1」(32 ビット バージョン)または「AutoCAD Mechanical 2009 x64 SP1」(64 ビット バージョン)と示されます。
- Service Pack のインストール後は、Microsoft Windows を再起動することをお勧めします。
Service Pack のアンインストール
注: 製品が、Service Pack を含めた管理イメージ(ネットワーク配置)からインストールされている場合、この Service Pack はアンインストールできません。
Windows XP
- [スタート]メニューで、[設定] > [コントロール パネル]をクリックします。
- [プログラムの追加と削除]をダブルクリックします。
- [更新プログラムの表示]オプションを選択します。
- 更新プログラムの一覧で適切な Service Pack を選択し、[削除]をクリックします。
Windows Vista
- [スタート]メニューで、[コントロール パネル]をクリックします。
- [プログラム]をクリックします。
- [プログラムと機能]をクリックします。
- [プログラムと機能]ウィンドウの左側のペインで、[インストールされている更新プログラムの表示]をクリックします。
- 更新プログラムの一覧で適切な Service Pack を選択し、[アンインストール]をクリックします。
AutoCAD Mechanical 2009 Service Pack 1 によって解決される問題
この Service Pack には、AutoCAD 2009 Update 1 が含まれています。AutoCAD 2009 Update 1 によって解決される問題の詳細については、次の場所にある Readme を参照してください:
http://www.autodesk.co.jp/acad_download > [Service Pack & パッチ] > [2008/07/29 AutoCAD 2009 Update 1] の順に選択してください。
修正された致命的エラー
- [BOM 設定]ダイアログで新しいプロパティを追加してから、[値]列の[参照]ボタンをクリックすると、致命的エラーが発生する。
- AMPOWERDIM_CHAIN 並列寸法で致命的エラーが発生する。
- CMDDIA=0 を設定した後で AMVISIBLE コマンドを呼び出すと、致命的エラーが発生する。
- 特定の図面を開くと、致命的エラーが発生する。
- Windows エクスプローラから Internet Explorer に図面ファイルをドラッグアンドドロップした後、MTEXT エディタで致命的エラーが発生する。
- 両方のセッションで AMPOWERDIM を実行している 2 つの図面のいずれか 1 つを閉じると、致命的エラーが発生する。
- AMLAYERGROUP コマンドのコマンドライン インタフェースでロック機能を実行すると、致命的エラーが発生する。
- Windows エクスプローラでアクティブな図面の名前を変更すると、ストラクチャ カタログで致命的エラーが発生する。
部品表、パーツ一覧、バルーン
- カスタム バルーンの場合、ドロップダウン リストに余分なアイテム[参照...]が表示される。
- [BOM 設定]ダイアログの[パーツ一覧]表に空白行が 2 行ある。
- ロード済み外部参照を[バインド]または[挿入]を使用してバインドすると、ジオメトリがなくなる。
- コンポーネントの質量値を編集すると、パーツ一覧が更新されない。
- [パーツ一覧]タスク ダイアログの[閉じる]ボタンが、[バルーン設定]ダイアログ ボックスで機能しない。
- [BOM]ダイアログおよび[パーツ一覧]ダイアログで F1 キーを押しても、ヘルプ ページが表示されない。
- [バルーン スタイル]コンボ ボックスで F1 キーを押しても、ヘルプ ページが表示されない。
- 定義済みのパーツ参照を、新しく挿入した表題欄にアタッチできない。
- はめあいプレビュー ボックスに変更が加えられると、はめあい表示方法が空のボックスを返す。
- [パーツ一覧]列の分割の[表題欄を選択して折り返し]は、英単位の図面で機能しない。
- [プロパティ]列名が指定されていなくても、警告タスク ダイアログが表示されない。
- キーボードの Delete キーを使用してねじを削除しても、パーツ一覧が自動的に更新されない。
- 値が 1 未満の場合、部品表プロパティの文字機能に接尾辞が含まれない。
標準部品およびフィーチャ
- 特定の図面を開くと、一部の標準部品(ナット)がなくなる。
- AMSHAFTEND で、フリーハンド シャフト端の代わりにハッチング シャフト端が作成される。
- パワービューで作成されたフィーチャ穴の平面図が、画層 AM_0 の代わりに AM_3 に配置される。
シンボルと寸法
- [オプション]で矢印がブロックに設定されている場合、AMNOTE コマンドを実行しても矢印が正しく表示されない。
- 作成された線がリンクされると、寸法線上の点がスナップされる。
- [寸法結合]と[許容差]の動作に一貫性がない。
- 以前のリリースのファイルを開くと、AutoCAD Mechanical 2008 内で記号がエラーになる。
- マーク/スタンプ記号および溶接記号の既定の矢印が正しくない。
- [面の指示記号]の[大部分同一]オプションの表示が変更される。
- 弧長寸法の[複写]が機能しない。
- [複写]を実行しても、選択した寸法の寸法スタイルがコピーされない。
- [寸法設定]ダイアログの[ISO-25]寸法スタイルの下にある[半径...]または[直径...]ボタンをクリックしても反応しない。
- Autodesk Mechanical Desktop 図面を AutoCAD Mechanical で開いたときに、AMPOWERDIM コマンドの拡張(例: AMPOWERDIM_VER)がブロック化されない。
- AutoCAD Mechanical 2008 から移行された寸法スタイルで、文字の高さ値が維持されない。
- MIRROR コマンドで、溶接記号のアタッチ点が正しくミラー化されない。
- AutoCAD 2008 で作成された AutoCAD 寸法スタイルが、AutoCAD Mechanical 2009 に正しく移行されない。
- 新しく作成された寸法を[オプション]で変更すると、新しいモデル尺度に反映されない。
- [元に戻す]を何度か実行すると、直列寸法の基準寸法が選択できない。
- 壊れた図面を開いた後で、寸法値を移動できない。
- 直列寸法操作の直後に作成された並列寸法が正しく表示されない。
- 一部の図面では、寸法をコピーして貼り付けると、カスタマー エラー報告が起動され、アプリケーションが予期せず終了することがある。
Mechanical ストラクチャ
- ストラクチャ コンポーネントの編集中に、[点で分割]を実行するとストラクチャ定義からジオメトリが削除される。
- ブロック内の隠し属性が隠線処理で表示される。
- AMSETUPDWG を 2 回実行すると、外部参照のファイル ロックがアクティブになる。
- アクティブなストラクチャ ビューにオブジェクトをコピーして貼り付けできない。
- 新しいオブジェクトを隠線処理に追加すると、隠線処理に既存のオブジェクトが失われる。
- [隠線処理]ダイアログの移動時に、[隠線処理の保存場所:]ドロップダウン リストが自動的に非表示にならない。
- 特定の状況において、円弧および楕円上に隠線処理が正しく作成されない。
Vault
- ツリー ビューで、ストラクチャ カタログ内の Vault ステータス アイコンが間違って表示される。
GOST 規格
- [パーツ一覧]で GOST 標準部品の名前を変更すると、冗長記号「~」が表示される。
- 項目番号が新しい項目番号として割り当てられることがある。[全項目番号を再番号付け]を[パーツ一覧]の[材料]カテゴリで実行できる。
- 拡張表題欄属性が、外部 .tit ファイルから AMTITLE ダイアログに読み込まれない。
- [パーツ一覧]ダイアログの[カテゴリの後でスキップする行]に値「-5」を貼り付けると、致命的エラーが発生する。
- 標準部品名および部品番号が、[パーツ一覧]の同じ行に表示されない。
修正されたその他の問題
- 楕円がオフセットの場合、詳細ビューを作成できない。
- 開いたポリライン上にフィレットまたは面取りを作成できない。
- 項目を移動すると、「前の」選択で、以前選択された項目が正しく選択されない。
- 表題欄を挿入すると、文字および矢印の[AM:規格]の色設定が変更される。
- [寸法設定]ダイアログでスペース + Esc キーを押すと、致命的なエラーが発生する。
- AMPSCALE を実行すると、新しい値を要求する代わりに「標準文字」が表示される。
- AutoCAD と AutoCAD Mechanical でセッションを切り替えると、ダッシュボードがストレッチされ、ウィンドウいっぱいに表示される。
- 特定の状況において、MOVE 操作を実行すると文字が一時的に消え、REGEN を実行すると再表示される。
- AMEQUATEDIT に関する問題が genform2.glf ファイルで見つからない。
その他の注意事項
AutoCAD Mechanical 2009 と AutoCAD Mechanical 2009 Service Pack 1 で使用されているファイル形式は同じです。これらのどのバージョンで作成された図面ファイルもすべて相互交換可能です。
AutoCAD Mechanical 2009 Service Pack 1 は Live Update からダウンロードするか、次の場所で入手できます。
http://www.autodesk.co.jp/acm_download から[Service Pack & パッチ]をクリックしてください。